
年間を通じて摂取できる栄養の宝庫、皮つきのままで天然のやさしい甘みを食してみよう!
かぼちゃの鮮やかな黄色の色素成分であるカロテンは、体内で必要なぶんだけビタミンAに変わります。このビタミンAには抵抗力を保つ働きがあり、毒性物質から内臓や皮膚を守ってくれます。カロテンの抗がん作用も知られております。
その他の成分としては、ミネラルのセレンやフェノールという栄養素も挙げられます。とくにセレンには抗酸化作用もあり、細菌が活性酸素によって酸化されるのを防いでくれます。どちらの成分も、かぼちゃの実はもちろん、皮の部分に豊富に含まれているので、できるだけ皮付きで食べるのが好ましい食べ方です。
また、豊富なビタミンCは免疫力のアップに、食物繊維は有害物質の排出を助けます。
このような栄養効果や長期保存がきく性質のために、冬でも摂取できる貴重な野菜として、「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といういい伝えが残っているようです。

黒皮かぼちゃ(日向かぼちゃ)
日本で流通する数少ない日本かぼちゃのひとつゴツゴツした皮が特徴で、甘さは控えめ

ズッキーニ
見た目はきゅうりにそっくりだが、かぼちゃの仲間
低カロリーながら、カロテンやカリウムを含み、がん予防や血圧を安定させる働きが期待される。
かぼちゃサラダ 無塩ナッツ添え
やわらかなかぼちゃとナッツの食感が絶妙なハーモニーを奏でます
[材料:2人分]

かぼちゃ……1/4個 酢……小さじ2
たまねぎ……1/8個 黒こしょう……少々
塩……小さじ1/10 無塩ミックスナッツ……大さじ1
水……3/4カップ
[作り方]
1.かぼちゃは種とわたを取り、ひと口大に切る。たまねぎは繊維に垂直にごく薄切りにする。
ミックスナッツは煎っておく。
2.鍋にかぼちゃ、塩、水を入れ、ふたをして沸騰したら弱火で10分煮る。
3.蓋をとり、さらに7~8分煮て水分をとばす。
4.③に酢とたまねぎを加え粉をふかせて火を止め、こしょうをしてふたをし、余熱で味をなじませる。
ナッツの半量を混ぜて器に盛り、残りのナッツをふりかける。